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STRV's Studio HA10mini

長らく放置で申し訳ありません、久々の記事です。
C78にてMLKWY Industryから販売されたHA10miniを組み立てました。
先行配布版の基板となります。

HA10mini1機目中身HA10mini1機目外観
HA10mini 1機目&自作プラ外箱
HA10mini2機目中身HA10mini2機目外観
HA10mini 2機目&ちょうど良いサイズだったタッパー


HA10miniとは超小型ディスクリートヘッドホンアンプ(HPA)です. 箱のサイズが55mm×75mm×20mmと小型ながら,OPアンプなどのICは一切使わず, トランジスタだけで増幅回路が組まれたアンプです.
また,電源は単三電池2本の±1.2Vと,とても低電圧なのも特徴です. 昇圧回路などは使わず,そのまま電池電圧を利用していますが,T1やER4Sなどの 鳴らしにくいと言われているヘッドホンでも余裕で鳴らすことができます.
電源利用効率が高いことから電池のもちもよく,eneloopを使えば連続で40時間程度はもつはずです. またもしなくなってしまってもその辺で売っている電池に交換できるのでポータブルするのにもってこいw
HA10mini取扱説明書より抜粋



実際の組み立て・音質等については続きから
 
【組み立て関連】
組み立てについてですが、まず必要なのは精密ピンセットと細めの半田ですね。
SC-70サイズ(1mmx2mmほど)のトランジスタを各18個、計36個ほど半田付けする必要があります。
その中でも12箇所は半田面が非常に近接しておりブリッジの危険が非常に高くなっています。
熱を加えすぎてフラックスが飛んでしまえば簡単にブリッジしてしまいますのでご注意下さい。

まずトランジスタから半田付けを行い、次に面実装トリマ、リード部品と付けていくのが良いでしょうか。
LEDの抵抗を面実装で済ませる場合はパターンが入出力基板の裏にあるので半田付けを忘れないようにしましょう。

コンデンサはSEPCの2.5V 2700uFやニッケミPSCの2.5V 2700uFなどの10x13mm程度の物までであれば使用可能です。
また入力抵抗の1kΩ、帰還抵抗の2kΩは良い物を使いましょう。

終段トランジスタのバイアス抵抗(2.2Ω指定)については、できるならば事前に抵抗値を計っておきましょう。
バイアス電流を計る際にこの抵抗の両端電圧を測ることで推定しますので、抵抗値を確認しておくと厳密な調整ができます。
バイアス電流調整の際、トリマの調整は非常に微妙な調整を要求されます。
指に回った感触が伝わるほど回すと回しすぎになることが頻繁にありますのでご注意下さい。
LRで1mA(=2mV前後)差程度であればおそらく問題はないかと思います。

電源用のリン青銅板ですが、5x20mmほどだとより安定するかもしれません。
端の部分はかなり鋭くなっていますので、しっかりと曲げておいてふとした拍子に刺さらないようにしておきましょう。
結構痛いです。

出力DCが乗る場合、トランジスタの半田付け不良の可能性が濃厚です。
一通りのトランジスタを改めて付け直すか、フラックスでひたひたにしてはんだごてを当て直すのが有効です。
また、トリマの端子がスルーホールに接触していてDCが出ていたこともありましたのでご確認下さい。

前段基板表前段基板裏
前段基板
終段基板表終段基板裏
終段基板



【音質】
音質について。評価は2機目で行っています。
構成は抵抗にLGCFS及びKOA、入力・帰還抵抗にLGMFS(=LMFQ)、電源コンにSEPC 2700uF、zobelにはニッセイMMTを使用。
また終段トランジスタをスタックしています。
バイアス電流は13mA程なので、トランジスタ1個あたりは6~7mAといったところです。
※スタックの際はバイアス電流に狂いがないか確かめましょう。スタックミスがあると片ch4箇所で差が出てきます。
  また、できればスタックするトランジスタはロットを合わせるようにしましょう。

まず特徴的なのはクリアさとスピード感、アタック感、キレの良さでしょうか。
低電圧・小型アンプにありがちな曇り感等はなく、スッキリとしていて非常に元気な音を出してくれます。
かといって冷たい音では無く、適度に温かみのある音です。
音の傾向としてはドンシャリ傾向ですが、低域は良く締まっていて邪魔にはなりません。
高域はそのアタック感のおかげでなかなか攻撃的で、高域よりの機種だと聴き疲れるかと思います。
ER-4Sで聞き込んでいましたが、低域が良く出るのと出力が取れるため全く別のイヤホンを聴いているような気分でした。
また非常に勢いがあるためER-4Sでは聴き疲れます。刺さりはしないのですが。
ヘッドホンや5EBx3などとは非常に相性が良いように感じました。
またスピーカーも鳴らせます。単3電池2本とは思えません。

解像度は非常に高く、Trapezium並の解像度だと思われます。
S/N比も聴感上は非常に高く、無音時にノイズは全く聞こえません。

音場ですが、完成当初は音場が狭く平たい印象を受けたのですが、鳴らし込むうちに広がってきた印象があります。
どうしてもエージングに時間が掛かるのはSEPCの宿命…?
経験上200時間は様子を見た方が良いと感じていますので、まだまだでしょうか。

回路の構成上、電源コンデンサの音がかなり影響します。
2機目のSEPC機ではやや硬めで鋭い音になっていますが、1機目のPSC機は滑らかな音で、生音にはこちらが良いかもしれません。

正直なところ、サイズや値段からは到底考えられない音だと思います。
2万でも安すぎるくらいではないかと…ただイヤホン・ヘッドホンや音源との相性はあるように思いました。
半田技術に自信のある方や、ごま粒大のトランジスタに挑戦してみたい方にはお勧めです。

基板の頒布は作者のSTRV氏のblogで行われるようですので、興味のある方はそちらをご覧下さい。
完成品の販売もされてますが、STRV氏が全て製作することになりますので時間が掛かるのと、負担が一方的になってしまうので心配なところでもあります。
リフロー不可らしいですので、今後どうなるかは不明なところですね。
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テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

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Author:TD
私、TDが特に興味を引かれた物について書き連ねるblogです。
最近ではポータブルオーディオにはまり、節制中…。

時折改造等の記事を書くこともありますが、実行される場合は必ず自己責任で行って下さい。
それによって生じた損害に対し、責任は負いかねます。

オーディオ関連所持物
T51改
fi.Quest/Trapezium改/HA10mini
Triple fi.10pro/ER-4S/HP-FX500/ATH-CM7Ti/MDR-EX90SL/PianoForte/5EBx3@Comet
MDR-Z1000/K403/PMX100
最早原型を(外見以外)留めていないTimedomain mini改改

現在のfi.Q構成
OPAMP:OPA637AP
バッファ:表LT1010/裏LMH6321
メインコンデンサ:KT 10000uF/16V
OPAMP部コンデンサ:KT 47uF/50V + MUSE KZ 33uF/16V + ECPU 0.1uF/16Vパラ
バッファ部コンデンサ:KT 47uF/50V + MUSE KZ 33uF/16V + ECPU 0.1uF/16Vパラ
ジャンパ:OFF(スイッチ化)
SW1/2:OFF/ON
他:フィルムコン全てシーメンス続 入力抵抗LMFQ ボリュームRD925 LMFQによるΩ化 トランジスタ2SA1358Y/2SC3421Y

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